脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
<シンポジウム2:新規抗てんかん薬の特徴と使い分け>
Rufinamide, stiripentol
須貝 研司
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 53 巻 5 号 p. 354-358

詳細
抄録

 わが国ではrufinamideは4歳以上のLennox-Gastaut症候群のみ, stiripentolはDravet症候群のみに保険適用がある. それぞれの適応, 投与量と投与方法, 服用時間, 作用機序, 薬物動態 (参照域の血中濃度, 半減期, ピーク時間, 相互作用), 無作為対照試験の結果, 長期使用の効果のまとめ (rufinamideは6件, stiripentolは7件), 副作用, 使用上の注意について述べた. rufinamideでは増量速度, 量が多い, 相互作用による効果の変動に注意を要し, stiripentolでは剤形変更によるピーク濃度の低下, 相互作用, 作用機序であるGABA系賦活作用が患者の年齢によってはGABA系が抑制系にスイッチしていないため発作が増えることがあることに注意を要する.

著者関連情報
© 2021 一般社団法人日本小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top