脳と発達
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Twitcher mouseの形態的早期診断
奥野 章石崎 美智子衛藤 義勝前川 喜平
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1989 年 21 巻 1 号 p. 38-41

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抄録
Twitcher mouseを形態学的に早期に診断するために, 尾を用い, その末梢神経の超微形態を経時的に観察した.
生後4日齢のシュワン細胞リソソーム内に短径200mμ, 長径800mμの管状構造が認められた. この構造は, 時の経過とともに次第に形態をかえKrabbe病に特異的に認められる細胞内封入体の構造へと変化した. このことより, Twitcher mouseは, 生後4日齢で形態的に診断が可能である事と, 病的変化が生後直後より始まっている事を明らかにした.
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© 日本小児小児神経学会
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