抄録
脳性麻痺 (CP) および精神遅滞を有する14~18歳の重症心身障害男児11例 (アテトーゼ型4例, 痙直型7例) に, 成長ホルモン分泌因子 (growth hormone releasing factor: GRF) およびclonidineによる負荷試験を行い, 下垂体の成長ホルモン (GH) 分泌予備能を検討した.アテトーゼ型では, clonidineによるGHの反応は低いが, GRF負荷による下垂体GH分泌予備能は残存しており, 視床下部レベルでの障害が疑われた.一方, 痙直型では, GRF負荷による下垂体GH分泌予備能は低下していた.アテトーゼ型は, 痙直型に比して, 体格は小柄で性発育も遅延しており, 血漿somatomedin C (Sm C) は低値であった.これらの結果は, CPの病態生理を反映すると考えられた.