抄録
結節性硬化症患児6名に, 頭部CTおよび磁気共鳴画像 (MRI) を施行し, 比較検討し, さらに臨床症状と対比させた.MRIではCTにおいて描出困難であった皮質の結節および白質病変を, IR法 (T1強調画像) では低信号域として, SE法 (T2強調画像) では高信号域として明瞭に示すことができた.しかし脳室壁の石灰化病変はCTほど明瞭ではなかった.またMRIにて皮質および白質に多数の病変を認めた3例は, 知能障害も重度であり, 運動発達も著しく遅れ, 痙攣発作も難治であった.MRIにより, 結節性硬化症患児の精神運動発達の予後を, 従来より正確に予測することが可能であると思われた