脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
てんかん発作重積状態を繰り返す1例におけるthiamylal sodium注腸投与の有用性
石川 丹福島 直樹高瀬 愛子我妻 義則
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 23 巻 2 号 p. 207-208

詳細
抄録

発作をおこすと重積状態に陥ることを繰り返し, thiamylal sodiumの静脈でしか頓挫させられなくなった難治てんかんの幼児例に対して, thiamylal sodium 30mg/kgの注腸療法を試みた. 注腸療法開始後重積状態に陥ることは減少し, 半年後以降は発作は数分ないし十数分で自然に止まることが多くなった. Thiamylal sodium注腸療法は有用であった.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top