脳と発達
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発症以前より画像上大脳白質異常を認めた乳児交互性片麻痺の1例
家室 和宏稲垣 真澄江田 伊勢松
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1991 年 23 巻 6 号 p. 623-625

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抄録

周生期に異常なく, 生後7カ月に発症した乳児交互性片麻痺の女児例を報告した. 本例は生後1カ月時に頭部CTで両側大脳白質の広範な異常が判明し, MRIでも同部位に異常信号域を認めた. 大脳白質異常は経過中非進行性であり, 胎生期の中枢神経系の障害を背景とする乳児交互性片麻痺の存在が示唆された.

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© 日本小児小児神経学会
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