脳性麻痺の発生状況と療育への流れを検証する目的で, 安城更生病院の新生児センターと小児神経外来および第二青い鳥学園を調査した.
新生児センターに入院した児の2.9%に周産期障害を認め, 2.3%が脳性麻痺を呈した. 小児神経外来に通院している8歳未満児のうち, 47%が新生児センター退院児であつた. 神経外来に通院している脳性麻痺児の84%が療育センターへ紹介されていた. 療育センターに通院する183例の脳性麻痺児の頭部MRI所見を検討したところ, 周産期脳障害が72%に認められた.
新生児医療機関, 小児神経外来, 療育センター相互において, 周産期障害を中心とした情報交換の重要性を強調したい.