脳と発達
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外傷性髄液鼻漏による反復性細菌性髄膜炎の2例
池田 佐和子渡辺 徹佐藤 雅久
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1999 年 31 巻 1 号 p. 76-79

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抄録
外傷性髄液漏は, 反復性細菌性髄膜炎の重要な原因の1つである.我々は, 外傷性髄液鼻漏による反復性細菌性髄膜炎の2例を経験したので報告する.
症例1;1歳, 女児.箸で鼻腔を穿刺した後反復性細菌性髄膜炎を発症.病歴より髄液漏と診断し脳外科的に欠損部位を修復した.
症例2;5歳, 女児.頭部外傷後, 4回の反復性髄膜炎を発症.3D-CTで骨欠損部位を同定し, 脳外科的に修復した.
3D-CTは, 受傷部位が明らかでない外傷性髄液漏に対する有効な検索手段の1つであると思われた.
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© 日本小児小児神経学会
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