脳と発達
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口蓋垂軟口蓋咽頭形成術, 扁桃摘出術で睡眠時閉塞性無呼吸が改善したDuchenne型筋ジストロフィーの10歳男児例
須藤 章福水 道郎須貝 研司松本 浩長澤 哲郎小牧 宏文花岡 繁佐々木 征行高嶋 幸男林田 哲郎
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2000 年 32 巻 4 号 p. 352-357

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抄録
睡眠時閉塞性無呼吸 (OSA) を認めるDuchenne型筋ジストロフィー (DMD) の10歳男児に, 口蓋垂軟口蓋咽頭形成術と扁桃摘出術を施行した. 患児は乳幼児期より睡眠時のいびきがあったが, 8歳で車椅子生活となり, その1年半後にOSAが出現した。術前のX線写真およびMRIで長い口蓋垂と中等度の扁桃肥大を認め, 上気道狭窄の原因と考えられた。終夜ポリグラフで無呼吸指数は術前の32.8/時間から, 術後0.8/時間に著明に改善した.肺活量は予測値の77-78%で不変であったが, 1秒率は75%から86%にまで改善した。DMDで早期にOSAが出現し, 1秒率の低下がある場合には耳鼻咽喉科的手術を検討する余地がある。
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© 日本小児小児神経学会
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