抄録
本稿では、2017年1月に開催された「平成28年度音更町・帯広大谷短期大学共同生涯学習プログラム OOJCオープンカレッジ特別コンサート」の活動内容を報告すると共に、来場者と学生を対象に実施したアンケート調査結果の分析により、乳幼児のためのコンサートが果たす役割と教育の可能性を検証した。
その結果、①来場者は能動的に参加できるプログラムを高く評価する傾向が強いこと、②来場者層の変化を見据えたプログラム作りが必要であること、③保育者を目指す学生の実践的な学びの場としてコンサートを有効活用できること、の3点が主要な成果として確認できた。
保護者からは継続的なコンサートの開催が望まれており、今後教育的発展も期待できることから、内容の更なる充実と、継続に向けた取り組みの必要性が検討課題として示された。