耳鼻咽喉科展望
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綜説
スギ花粉症に対する早期介入の取り組み
岡本 美孝
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2009 年 52 巻 1 号 p. 8-15

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抄録
患者数が増加し, かつ自然改善が少なく, 特に小児で発症した患児は多くが改善のないまま成人に移行しているスギ花粉症に対しては, 早期介入による対応が重要である。発症の遺伝要因としてmatrix metalloproteinase-9遺伝子の関与と, さらに1次介入, 2次介入, 3次介入の手段として可能性が期待される, 抗原回避, 抗原特異的免疫療法, 薬物療法, 機能性食品療法を取り上げ, これまでの検討結果を概説した。今後, 具体的な介入法について多くの質の高い臨床試験が必要である。
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© 2009 耳鼻咽喉科展望会
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