耳鼻咽喉科展望
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閉鎖性喉頭外傷
ネクタイによる絞頸症例について
熊埜御堂 浩塩谷 彰浩
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2000 年 43 巻 1 号 p. 37-42

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抄録

ネクタイによる絞頸での閉鎖性喉頭外傷2例を経験した。
絞頸による喉頭外傷は, 交通事故によるハンドルでの頸部損傷や, スポーツ事故などの瞬時の強い圧力を受ける場合と同じ様に, 損傷程度として「内腔粘膜」「周囲組織」「枠組み」の状態により, 挫傷から軟骨骨折, 急性呼吸困難など様々な病態をとり得る。
閉鎖性喉頭外傷には, 治療方針として一定されるものがないことから, 初期治療においての確実な病態把握と対処が極めて重要であり, 急激な呼吸障害への対応のみならず, 一見軽症と考えられるような外傷においても, 十分に慎重な経過観察と治療が行われるべきと考えられた。

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