Otology Japan
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シンポジウム
内耳機能温存・改善手術のための薬物治療と薬物投与法とは何か?
神崎 晶
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2016 年 26 巻 2 号 p. 81-83

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抄録

残存聴力がある症例に対してelectro-acoustic stimulation(EAS)が行われるようになっている。残存聴力を温存して人工内耳埋込手術を行い、将来の内耳再生医療につなげていくことを考えると内耳機能や構造を温存・改善する必要がある。内耳機能温存・改善を実現しうる薬物の探索・創薬ならびに、内耳への薬物投与法、手術法の検討が重要である。さらに、急性感音難聴に対する治療として内耳局所投与が行われているが、海外ではカテーテルの正円窓留置術による薬物投与手術も治験が実施されており、将来的には実現するであろう。これらの観点から内耳への薬物投与法の解析、開発が今後もますます重要となるであろう。

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© 2016 日本耳科学会
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