2003 年 72 巻 7 号 p. 900-904
地下温度は高温であるが,地下に貯留している地熱流体(蒸気・熱水)が十分にない場合,すなわち,井戸を掘削しても地熱流体を自噴するほどには地下の流体圧が高くない地熱資源を高温岩体と呼んでいる.この高温岩体からエネルギーを抽出する方法として提案された高温岩体発電システムに関する要素研究が肘折高温岩体実験場で実施されてきた.ここでは,肘折高温岩体実験場での研究開発を中心に高温岩体発電システムについて説明するとともに,2002年8月に終了した約1.5年間の長期循環試験の結果を示し,高温岩体発電システムを用いた抽熱特性に関して報告する.