2005 年 74 巻 5 号 p. 608-612
たんぱく質結晶における格子欠陥発生機構を明らかにするには,結晶表面近傍の流れや溶質・不純物たんぱく質濃度の分布を擾乱しない手法で,成長ステップをその場観察する必要がある.筆者らは,系に完全に非接触・非破壊なレーザー共焦点微分干渉顕微鏡を用いて,リゾチーム正方晶系結晶{110}表面上の単位成長ステップ(5.6nm高さ)やそのバンチング過程のその場観察に成功した.また,透過型位相差顕微鏡を用いて,結晶内部のインクルージョンを,そしてエッチング法と組み合わせることで,結晶表面に露出した転位,および空孔と不純物に基づくマイクロ欠陥をその場観察することにも成功した.