一般に,プラズマCVDやエッチングは低圧グロー放電で行われているが,大型汎用品の真空下での処理はコストの点で困難が多い.この点を解決する方法として小駒,岡崎らにより,大気圧グロープラズマ法が提案され,現在大型フィルム処理機や,プリント基板の洗浄などに使用されている.大気圧グロープラズマはDBD放電の一種で,Heを主体とするガス中にモノマー気体を少量混入することにより,自動的に高速パルス放電状態になるため,大気圧条件下でもアーク放電に移行することなく低温下で均質な処理が可能となった.この解説では,主に大気圧グロープラズマ法の基礎理論とその応用技術,および本技術の将来への展望などについて紹介した.