応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
プラズマ中のラジカル制御によるカーボンナノウォールの合成
堀 勝平松 美根男
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2008 年 77 巻 4 号 p. 406-410

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抄録

二次元に広がった厚さ10nm程度のシート状構造体が基板にほぼ垂直に成長するカーボンナノウォールは,立ち並んだグラファイトの薄い壁と,その広い表面積が特徴で,ユニークな構造や良好な電気伝導性・熱伝導性を利用したデバイスへの応用が期待される.これまでに培ったラジカル密度計測・制御技術を生かし,フルオロカーボンプラズマに水素原子を注入するラジカル注入CVDを開発し,カーボンナノウォールの形成を行い,構造の制御を実現した.CVDプロセス中に,プロセスに有効なラジカルを高精度に注入する方式は,ナノテクノロジーの量産化プロセスには有効な技術である.

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© 2008 公益社団法人応用物理学会
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