2008 年 77 巻 7 号 p. 794-798
2004年度から科研費の課題としてスタートした,宮城高専の移動実験車「リカレンジャー」による理科体験教室は年を追うごとに人気を集め,3年間に5000名に近い参加者を得た.本稿は,リカレンジャーが誕生し成長する経過や,活動内容を紹介したものである.また,この活動が,子どもや保護者から圧倒的な人気を得た理由を分析した.この活動の特長として,サイエンスショーとワークショップを組み合わせた活動であること,またこの活動は,高専学生の積極的なボランティア活動により支えられており,学生の地域社会への貢献の場として大きな役割を果たしていることが挙げられる.