応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
新系統(鉄イオンを含む層状化合物)の高温超伝導物質の発見
−背景から最近の進歩まで−
細野 秀雄
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2009 年 78 巻 1 号 p. 31-36

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抄録

2008年2月23日,LaFeAsO1-xFx が臨界温度(Tc)26 Kの超伝導を示すという筆者らの論文が,米国化学会誌の電子版で公開になった.本稿では,この発見までの研究の流れと,それ以降の進展について記述する.これまでの研究で以下の事項が明らかになった.①これまでに報告された鉄系高温超伝導体は,いずれもFeイオンの正方格子を有し,フェルミ準位は主にその3d軌道からなる.②高い Tc を示す系の母物質は,低温で構造相転移が生じる.③電荷調整層のみならず,伝導層のFeとAsも,深刻な Tc の低下なしに,部分的にほかの元素で置換が可能であり,結果として膨大な数の候補物質が存在する.

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© 2009 公益社団法人応用物理学会
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