2011 年 80 巻 7 号 p. 590-593
次世代スパコン「京」は世界最先端の100万コアクラスの超並列計算を実現するスーパコンピュータである.100万並列の実効性能を得るには,過去のハードウェア,ソフトウェアを根本的に見直す必要がある.「京」システムでは,米国動向も考慮し,並列計算モデルからノード間同期,データ転送,OS,並列ファイルシステム,ソフトウェア開発ツールに至るまで一新した.「京」システムはハードウェアの開発を完了し,2012年の完成に向けて現在建造中である.本稿では,「京」システムのさまざまな超並列技術の中でも特にスケーラビリティを高める技術を解説する.