2013 年 82 巻 12 号 p. 1012-1023
グラフェンは炭素から成る原子1層分の厚みの2次元材料である.2004年に優れた電気特性が初めて報告された後,その特異な物理的性質に興味が集まるとともに,エレクトロニクス応用や,フォトニクス応用に関する研究が精力的に行われてきた.本稿では,グラフェンのエレクトロニクス応用,特にトランジスタや配線応用に関する近年の研究動向や,グラフェン形成技術についてレビューする.エレクトロニクス応用に向けた技術的課題を明らかにするとともに,今後のグラフェンデバイスへの期待について述べる.