2013 年 82 巻 2 号 p. 154-157
拡散光を利用した分光計測は,丸ごとの生体や生きた細胞組織から得られる吸収・散乱スペクトル情報を解析することで生体の機能および構造情報を評価することができる.なかでも,定常白色光源を用いた拡散反射分光法(DRS)は簡易・安価な計測システムで実現可能であり,in vivo測定やイメージングへの展開も容易である.本稿では主に可視波長域の拡散光スペクトルおよび色彩情報に基づき,生体内の生理的変化に対する色素タンパク質(メラニン,ヘモグロビン)の挙動や細胞組織の構造変化をin vivoで評価するための方法について著者らの最近の研究を紹介する.