2013 年 82 巻 7 号 p. 575-578
福島第一原子力発電所事故に伴い,発電所周辺地域に大量の放射性物質が放出された.中でもセシウム137は約30年の半減期を有しており,現在の放射性物質による被害の主要因となっている.事故により発生した汚染土壌が大量であるため,汚染土壌の除染および減容化技術が強く求められている.これらの問題を解決するための有力な手法として,超伝導磁石を用いた磁気分離法による新たな土壌減容化法を検討した.本手法は剝ぎ取られた表土を分級した後,粘土・シルトを対象に磁気分離を行う.その後,磁気分離された粘土鉱物はセシウム保持体として貯蔵管理するものである.この手法は可能であることが実験的に示された.