応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
最近の展望
X線タイコグラフィによる転位ひずみ場の可視化とX線渦ビームの形成
高橋 幸生
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 83 巻 5 号 p. 366-370

詳細
抄録

バルク試料に埋もれたナノメートルスケールの転位ひずみ場を高分解能で可視化することが,転位の構造研究の1つの課題である.我々は,コヒーレントX線回折イメージング技術を駆使することで,シリコン単結晶中の転位ひずみ場を数十nmの空間分解能で可視化できることを実証した.また,可視化した位相分布を参照し,位相特異点に集束したコヒーレントX線を照射することで,回折波にマイクロX線渦ビームが形成され,その軌道角運動量を自在に制御できることを見いだした.X線渦ビームは,3d遷移金属の双極子遷移と4重極遷移を識別するX線吸収分光など,さまざまな応用の可能性を秘めている.

著者関連情報
© 2014 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top