2014 年 83 巻 6 号 p. 468-472
有機薄膜上への制御された電極形成は,高性能な有機デバイスを実現するための基盤技術とされている.電極形成を金属原子の物理蒸着によって行う場合,有機薄膜中への金属原子の拡散が界面の秩序性を著しく劣化させることが問題点として指摘されている.我々は,金属原子の集合体である金属ナノクラスタを有機薄膜上へ非破壊的に固定化して電極を形成すると,この問題を解決できるだけでなく,電極/有機界面の電気特性を制御できることを見いだした.本稿では,それに関連する最近の研究成果を紹介する.