2014 年 83 巻 7 号 p. 565-570
テラヘルツ(THz)帯はイメージングや超高速無線通信などさまざまな応用の可能性があり,光源はそれらの応用のキーデバイスである.共鳴トンネルダイオード(RTD)はコンパクトな半導体THz光源の1つとして期待され,電子の遅延時間を短縮する構造により現在までに1.42THzの室温発振が得られており,アンテナ構造の考案やアレイによる高出力化も行われている.また最近では,イメージングやTHz無線通信への応用の基礎実験も始まっている.本稿では,RTDの高周波化・高出力化を目指す研究や,種々の応用に向けた諸特性の研究の進展を紹介する.