応用物理
Online ISSN : 2188-2290
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解説
走査型非線形誘電率顕微鏡(SNDM)による半導体微細構造の高分解能評価
長 康雄
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2016 年 85 巻 7 号 p. 560-567

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抄録

走査型非線形誘電率顕微鏡(SNDM)は10-22Fという極微小な静電容量変化に対して検出感度があるため,pnの区別が容易で,低濃度から高濃度までの非常に広い範囲でドーパント分布を検出できる.Siに比べて信号強度の弱い化合物半導体のドーパントも高SNで計測可能である.またdC/dV計測で問題となる2価関数性(コントラストリバーサル)も回避することができる.高階の容量-電圧微係数も計測でき,計測ピクセルごとに局所C-V曲線も取得可能である.超高真空中では原子分解能観察も可能である.これらの特長は全てSNDMの群を抜いた高感度特性からきている.本稿ではSNDMによる半導体評価技術とその応用計測例について紹介する.

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© 2016 公益社団法人応用物理学会
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