レーザーを用いた顕微鏡は,ほとんどが蛍光顕微鏡である.近年,光の回折限界による解像度の制限を打ち破る新しいレーザー蛍光顕微法が開発され,2014年にノーベル化学賞授賞の対象にもなった.しかしながら,蛍光顕微鏡には,蛍光性を有する対象のみに適用できるという強い制限がある.また,蛍光物質の光毒による劣化の問題も大きい.本稿では,このような制限のない新しい顕微法を含めた,筆者の研究グループで開発した顕微法について解説する.それらは,誘導放出顕微法,光熱顕微法,誘導放出・光熱2モード顕微法,差蛍光顕微法である.