2017 年 86 巻 3 号 p. 186-193
コヒーレントラマン散乱(CRS)や第2高調波発生などの各種非線形光学効果を用いた顕微イメージング手法は,透明な生細胞や生体組織の分子情報・構造情報を非染色,非標識にて取得することができるというユニークな特徴をもつ.これらの非線形光学効果を複数の波長成分をもつレーザー光源で発生できると,例えばCRSを用いた全ての基音の振動分光イメージングなども可能である.本稿では,サブナノ秒スーパーコンティニューム光を用いて我々が開発した,マルチモーダル非線形光学イメージング法について紹介し,それを用いた生細胞,生体組織のラベルフリーマルチカラーイメージングについて解説する.