2017 年 86 巻 3 号 p. 209-213
本研究では,固体高分子形燃料電池(PEFC)のカソード電極触媒に対し,作動条件下での電子状態および局所配位構造変化をIn situ時間分解XAFS法により追跡し,電極触媒の反応機構や劣化過程を構造速度論的なアプローチから明らかにした.Pt/CとPt3M/C(M: Co, Ni)カソード電極触媒について,Pt LIII端XANES,EXAFSの時間分解解析から,セル電圧変化に伴う酸化/還元反応における構造パラメータの変化を抽出し,その変化速度を比較することで,CoやNiの合金化に伴うカソード表面の反応機構,構造速度論の違いや,加速劣化試験(ADT)に伴うカソード触媒の構造変化,各反応過程が触媒劣化に与える影響を検討した.