2018 年 87 巻 6 号 p. 426-430
有機発光ダイオード(OLED)は,室温りん光分子や熱活性化遅延蛍光(TADF)分子を発光材料に用いることで,〜100%の電気→光変換量子効率を実現した.そして,有機分子はストークスシフトにより4準位状態を形成するために,本質的に低閾(しきい)値レーザー材料として優れた発振特性を有していることから,ポストOLEDとして,有機半導体レーザーダイオード(OSLD)への展開が大きく期待されている.本稿では,将来の電流励起レーザーへの布石として,優れたレーザー分子である 4,4’-bis ([N-carbazole] styryl) biphenyl (BSB-Cz) を用いて,光励起下におけるCWレーザー発振現象と将来の電流励起レーザーの可能性について紹介する.