応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
間接型強誘電性を示すゼオライト型化合物
谷口 博基
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 88 巻 10 号 p. 668-672

詳細
抄録

我々のグループでは最近,ゼオライトの一種であるアルミネートソーダライト型化合物において「間接型強誘電性」と呼ばれる風変わりな強誘電性を示す物質群を見いだした.アルミネートソーダライト型化合物は地球上に豊富に存在し,また主として環境親和性の高い元素によって構成されている.これまでの強誘電体材料開発はペロブスカイト型化合物を中心として進められており,キャパシタや周波数フィルタなど多くのデバイス素子として実用化に至っている.それに対して強誘電性アルミネートソーダライト型化合物は,焦電発電素子材料として鉛系ペロブスカイト型化合物も上回る特性を有し,非ペロブスカイト型強誘電体開発の新しい可能性を示している.本稿では,誘電特性や分極特性に着目しつつアルミネートソーダライト型化合物の間接型強誘電性を概説し,間接型強誘電性との関連から焦電発電素子材料としての性能を議論する.

著者関連情報
© 2019 年 応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top