2019 年 88 巻 11 号 p. 720-724
近年,性能向上の著しい有機系太陽電池は,その特徴を生かした実用化検討が進められているが,中でも屋内光での発電によるエネルギーハーベスティング用途は,近年のIoTの進展に伴い注目されている.そのため,JEITAの有機太陽電池標準化グループは有機系太陽電池を主な対象とした屋内光での太陽電池の評価方法の標準化に取り組み,IEC 60904規格を参考に,JEITA ET-9101を策定した.その規格では,3種類の基準屋内光を規定し,それを用いた太陽電池の効率評価ができるような手法が記載されている.その規格をさらに国際標準に展開する活動を進めている.