応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
最近の展望
有機系太陽電池の研究開発動向と国際標準化の取り組み
荒牧 晋司
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 88 巻 11 号 p. 720-724

詳細
抄録

近年,性能向上の著しい有機系太陽電池は,その特徴を生かした実用化検討が進められているが,中でも屋内光での発電によるエネルギーハーベスティング用途は,近年のIoTの進展に伴い注目されている.そのため,JEITAの有機太陽電池標準化グループは有機系太陽電池を主な対象とした屋内光での太陽電池の評価方法の標準化に取り組み,IEC 60904規格を参考に,JEITA ET-9101を策定した.その規格では,3種類の基準屋内光を規定し,それを用いた太陽電池の効率評価ができるような手法が記載されている.その規格をさらに国際標準に展開する活動を進めている.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top