応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
フレキシブルスピントロニクスの新展開
千葉 大地
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2020 年 89 巻 10 号 p. 585-588

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抄録

スピントロニクス素子にメカニカルな機能を付与すると,新たな展開が見えてくる.フレキシブル基板上に形成したスピントロニクス素子は,ひずみを加えると抵抗が変化する.これにより,生体モーションの同定といったデモンストレーションも可能になってきている.また,センサとしての感度向上の道筋も見えてきており,圧倒的に高い感度をもつひずみゲージとしての発展だけでなく,これを集積化した高感度ウェアラブルセンサシートなどへの応用や,磁石の不揮発性を巧みに持ち合わせた新奇デバイスの実現も期待される.磁気記録や磁気センシングの高度化を旗印として掲げてきた従来のスピントロニクスの延長線上にない新たな未来を拓(ひら)くだけでなく,それ以外のさまざまな産業応用展開に資する技術としての発展をもたらす可能性がある.

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© 2020 公益社団法人応用物理学会
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