2021 年 90 巻 2 号 p. 85-90
画像認識などの深層学習に用いられるDNN(Deep Neural Network)は,そのアルゴリズムの進展とともに膨大な演算量を要求する.この膨大な演算量をエネルギー効率よく実行するハードウェアアクセラレータとしてインメモリ・アクセラレータが注目されている.本稿では,インメモリ・アクセラレータの現状,ディジタル・アクセラレータと比較した利点と課題,その対策について,いくつかの例を交えながら解説する.また,それまでの議論を踏まえて,アクセラレータの適切なベンチマーク手法についても考察する.