2021 年 90 巻 5 号 p. 277-282
ディジタル技術が社会に浸透し,多種多様な電子機器が用いられる時代となった.とりわけウェアラブルエレクトロニクスに代表される生体計測用電子デバイスの発展は目覚ましく,高速通信や人工知能(AI)の研究開発と相まって,多くの社会実装が見られる.私のグループでは,機能性有機材料を集積化することで,柔軟性に富み,ゴムのように柔らかく,軽量なフレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクスの研究開発を進めている.この中で,医療機器の認証を取得し,医療機関で活用されるなど,新しいエレクトロニクスの社会展開を進めている.本稿では,フレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクスの研究開発,それを支えるナノサイエンスとテクノロジー,これを活用した生体活動電位の計測システムの研究開発について紹介したい.