応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
熱力学に基づくカルコパイライト型リン化物半導体の作製プロセスと太陽電池応用
野瀬 嘉太郎勝部 涼司桑野 太郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2022 年 91 巻 5 号 p. 280-284

詳細
抄録

本稿ではカルコパイライト型リン化物半導体を太陽電池に応用する研究の中で,状態図(相図)を用いたバルク結晶成長,および化学ポテンシャル図を用いた薄膜成長や界面安定性に関する内容を紹介する.カルコパイライト化合物のような多元系材料を作製するうえでは自由度が高くなるため安定相を俯瞰(ふかん)できる状態図は有用なツールであることはいうまでもない.一方,化学ポテンシャル図は,系の成分の化学ポテンシャルを軸にとった状態図である.通常の状態図と異なり,気相をあらわに取り扱える点で気相成長との整合性がよい.いずれも熱力学(平衡論)に基づいた情報であるが,これをプロセスに生かす方法について述べる.また,規則不規則転移を利用したバンドギャップ制御についても紹介する.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top