2026 年 95 巻 1 号 p. 30-34
大気中のCO2を有用な物質に変換する試みは1970年代から行われており,早期に金属カソードをCuとした場合種々の還元生成物が得られることが見いだされている.さらに,ゼロギャップ型リアクタを用いると比較的低い2極間電圧で高い電流密度が得られるため,このリアクタとCu系カソードを組み合わせた形でCO2還元の実用化に向けた研究が多くなされている.ここではこのCO2の電気化学的還元の歴史を紹介し,ゼロギャップ型リアクタでの長時間安定運転の障害であるカソード電極へのフラッディングと塩析出という問題を取り上げ,その原因となる現象を解明した.