日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: PO-074
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15. 発達
自治会活動の長期継続要因―複線経路・等至性アプローチによる分析―
*宮本 邦雄
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抄録

地域住民の生活を支える自治会は,少子高齢化や地域の構造的変化とともに,未加入者の増加,自治会役員の高齢化などの問題を抱えている。こうした社会貢献活動に影響する個人的要因として,時間的経済的余裕,種々の活動を実行できる能力,パーソナリティや動機づけ要因など,環境要因として,家族関係などの家庭環境要因,社会資本などの社会的環境要因,人口動態や自然環境などの地理的要因が考えられる。本研究では,自治会長経験者に面接調査を行い,活動を長期間継続してきた経過についての談話を分析し,自治会活動への参加の促進要因と抑制要因について考察した。調査対象者は,現役の自治会長2名であり,面接は3回行った。第1回目は半構造化面接(1時間程度),①自治会活動を始めた理由,②自治会活動を続けている経緯・理由,③会長になったきっかけ,④会長を続けている経緯・理由,⑤自治会活動を活発にするにはどうしたらよいか等,自由に語ってもらった。2回目は,1回目で得られた情報を基に作成した複線経路・等至性モデル図(TEM)を確認してもらい,追加事項について尋ねた。3回目は,訂正したTEM図を協力者に示し,再度確認してもらった。

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