日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: SS-032
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公募シンポジウム
自己との対話がもたらす俳句の心理学的効果を,マインドフルネスの観点から考える
佐藤 手織皆川 直凡島井 哲志
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抄録

俳句は,短詩型であることや季語の使用といった基本的な特徴および「写生」等の技法により,作者に,自己の客観視や自己確認といった「自己との対話」を促すとされてきた。これは,作者の認知の変容・深化,感情の解放といった心理学的な効果をもたらすが,このような俳句の性質は,ポジティブ心理学におけるマインドフルネスという観点からも,捉え直すことができる。今回のシンポジウムでは,上記の観点から,①複数の句集を対象とした,俳句がマインドフルであることとその意味についての考察,②マインドフル句会の実践活動報告,③今般の新型コロナウイルスの感染拡大に関連して詠まれた新聞俳壇の実作例の検討,について,話題提供を行う。当日のシンポジウムにおいては,話題提供者相互の討論および参加者の方々との質疑応答に加え,参加者の方々に句会を実地体験していただくことも考えており,これらを通して,よりいっそうの議論の深まりを期待したい。

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© 2020 公益社団法人 日本心理学会
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