日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第84回大会
セッションID: SS-043
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公募シンポジウム
様々なこころの問題に対するニューロフィードバックの適用とその効果
田崎 美弥子渡邊 光理高野 隆司良峯 徳和加藤 康広山口 哲生
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抄録

ニューロフィードバック(NF)は,欧米ではすでに40年以上,てんかん,うつ,自閉症や,発達障害,脳梗塞などの,幅広い疾患に適用されている。NFは,対象者の望ましい脳波を視覚と聴覚刺激をフィードバックにより,望ましい周波帯域に対するオペラント条件付けを図る脳波のバイオフィードバックである。副作用が殆ど報告されず,欧米では保険適用の心理療法となっている。昨今,精神疾患は脳のニューロン回路の不調によるというコネクトーム説に対する最適な療法と再認識されている。日本においても少しずつ認知されるようになってはきたが,いまだに症例報告や研究報告が限定されている。本シンポジウムでは,日本において,ADHDや双極性障害,うつ,外傷性てんかん,睡眠障害といった様々な疾患をもつ対象者に適用し,かつ改善が見られた臨症例や研究を紹介し,NFの方法論や適用,効果や限界について論じ,NFに対する正しい理解を促進することを目的とする。

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© 2020 公益社団法人 日本心理学会
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