日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PC-065
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3.社会・文化
低年齢の子どものインターネットに対する理解の発達的変化の検討(2)子どものインターネットの存在と仕組みに関する保護者調査による検討
*松尾 由美田島 祥鄭 姝坂元 章
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抄録

低年齢の子どものインターネットに対する理解の現状を明らかにするために,3歳児から小学3年生の子どもの保護者を対象に2021年2月にWEB調査を実施した。不適切な回答を除いた1894名を分析対象とした。インターネットの存在(1:存在を知らない~4:未利用機器もインターネットに接続していると理解)と仕組み(1:外部とネットワークでつながっていることを知らない~4:全世界の人とつながっていることを理解)の理解について,自身の子どもに該当するものを選択するよう求めた。性別と学齢の12群と各レベルに該当すると回答したか否かについてカイ二乗検定を行った結果いずれも有意であった(χ2 s=43.76~220.081, df=11, p<.001)。残差分析の結果,インターネットの存在について,男女とも,学齢が上がるにつれて,レベル1・2の該当者が減り,レベル3・4の該当者が増えるという傾向が見られた。一方,インターネットの理解について,一部,男女で異なる部分もあるものの,概ね存在の理解と同じ傾向が見られた。

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