主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
本研究は,A. Raineらによって作成されたReactive-Proactive Aggression 質問紙(RPQ)の日本語翻訳版作成の試みである。原著者のA.Raine博士に許可を得て日本語翻訳版を作成し,オンライン調査によって収集した200名の高校生のデータについて,因子構造,信頼性・妥当性の検討を行った。本発表は,因子構造と下位尺度の基礎統計に関するものである。抽出因子数2を設定して最尤法・プロマックス回転による探索的因子分析を行った結果,英語版と同様,能動的攻撃と反応的攻撃の2因子構造が確認された。しかし,反応的攻撃の4項目が能動的攻撃の因子に中程度の因子負荷量を示すことが判明した。能動的攻撃に付加した反的攻撃4項目を除外して下位尺度を構成したところ,高い内定一貫性が示された。