日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第15回秋季シンポジウム
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多孔質Ormosil型ハイブリッドのin vitro生体適合性評価
籔田 武司都留 寛治早川 聡尾坂 明義E. BescherJ.D. Mackenzie
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p. 21

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抄録
焼結アパタイト等のリン酸カルシウム系セラミックス多孔体は、その気孔内部への欠陥や細胞等の進入·増殖が期待されるために、新規な人工骨や組織工学用の足場材料として研究が進められている。しかし、柔軟性にかけるために応用範囲に制限がある。もし、多孔体で柔軟性を有し、かつ骨や組織と親和性の高い材料が創製できれば、骨代替材料のみならず柔軟な組織をも置換できる高生体親和性インプラント材料としての応用が期待される。これまでの研究で, シリカ成分を高分子成分で修飾して得られる有機修飾シリケート材料(Ormosil)にカルシウムイオンを導入することにより, 擬似体液に浸漬すると試料表面上でアパタイトを形成することが既に報告されている。そこで本研究ではOrmosilの多孔化を試み, 得られた多孔質ハイブリッドのin vitro生体適合性を評価した。
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©  日本セラミックス協会 2002
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