抄録
近年、最終処分場の不足が深刻化してきており、焼却残渣の減容化·安定化に優れた溶融処理が注目されている。しかし、還元雰囲気下で溶融すると都市ごみより由来する塩化物を含有したスラグが得られることが知られている。塩化物を含有したスラグについての研究はほとんど行われておらず、塩化物がスラグに与える影響は明らかにされていない。最終処分場に埋め立てる場合や再資源化する際に、スラグの化学的耐久性は非常に重要となる。本研究ではスラグに類似した組成のガラスに塩化物を含有させ、そのガラスの化学的耐久性を粉末法にて調査した。その結果、塩化物を含まないガラスよりも、塩化物を含有するガラスの化学的耐久性が良いことが分かった。