抄録
焼結終期段階における内部気孔の変化を観察するため、焼成温度を制御し粒径の異なる4種類の焼結体を作成した。焼結体の相対密度はすべて99%を越え、十分に緻密化した。得られた焼結体を厚さ約150μmまで研磨し観察用の試料を作成した。得られた薄片試料の内部構造を光学顕微鏡の反射モードで観察した。また、各焼結温度での特徴的な欠陥について、それが表面に露出するまで丁寧に研磨し、SEMで詳細に観察した。焼成温度の低い試料では、顆粒の痕跡がはっきりと観察された。これに対し、焼成温度の高い試料では光学顕微鏡観察により輪郭のはっきりしない粗大欠陥が観察され、SEM観察により、これらは小さな気孔の集合体であることがわかった。