日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 1A27
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ハイドロキシアパタイトにおける水酸化物イオンと電気的特性の関係
加藤 玲子中村 聡*山下 仁大
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抄録
様々な焼結雰囲気で作製したハイドロキシアパタイト(HAp)の焼結体について、OH-の量と電気的特性を調べた。水蒸気焼結による HAp は他の大気、アルゴンガス焼結の HAp に比べて著しく水酸化物イオンを有していた。大気焼結 HAp は熱分解生成物であるα-TCPが表面にあることがわかり、他の焼結雰囲気では HAp のみが検出され、α-TCP は見られなかった。インピーダンス測定では、どの HAp もほぼ等しい活性化エネルギーを有していたが、600℃におけるイオン導電率は、アルゴンガス焼結による水酸化物イオンの少ない HAp が最も高く、水蒸気焼結による水酸化物イオンの多い HAp で最も低かった。
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©  日本セラミックス協会 2003
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