日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2003年年会講演予稿集
セッションID: 2A13
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バイオコンポジットスキャホールドによるチタンの生体活性化
*木付 貴司大柿 真毅中村 聡橋本 和明戸田 善朝山下 仁大
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抄録
生体活性材料であるハイドロキシアパタイトは,血清添加培養液中においてバイオコンポジットスキャホールド(BcS)を形成する. BcSとは骨類似アパタイトと血清タンパクの複合層であり,骨芽様細胞の成長を活性化する.本研究では,生体不活性材料であるチタン(Ti)表面にBcSを形成させ,生体活性 へと導くことを目的とした.Tiおよびアルカリ熱処理Tiを培養液に浸漬した後,その表面上での骨芽様細胞(MC3T3-E1)の挙動を調査した.その結果,アルカリ熱処理Ti上にBcSを形成させ,骨芽様細胞の増殖および接着を活性化させることに成功した.このことからBcSは生体不活性材料表面の改質, および骨組織培養の足場として応用が期待できる.
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©  日本セラミックス協会 2003
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