抄録
当研究室で開発したリン酸カルシウム結晶化ガラス(60CaO-30P_2O_5-3TiO_2-7Na_2O;PIG3)は、チタン合金への生体活性コーティング材や骨充填材用多孔質体としての応用が考えられている。このPIG3結晶化ガラスは、β-Ca_3(PO_4)_2 (β-TCP)とβ-Ca_2P_2O_7 (β-CPP)の結晶相とガラス相から構成されている。これまでに、PIG3結晶化ガラスにオートクレーブ処理を施すと骨類似アパタイト生成能が向上することを報告した(2002年秋季シンポジウム,等)。本実験では結晶化ガラスを構成する各相がオートクレーブ処理によりどのように影響されるのかを予想するために、種々のリン酸カルシウム材料についてその効果を調べた。