抄録
本研究では、高酸素分圧中で安定なPrOx(1.83<x<2.00)の領域における中間化合物を調べるため密封石英管に酸化プラセオジムと過酸化カルシウムを封入し、設定温度773_から_923Kで72ks保持した試料を急冷後、粉末X線回折装置で格子定数を測定をした。高酸素分圧調整(1_から_7atm)は過酸化カルシウムの熱分解で発生する酸素を利用した。773、823Kでは格子定数の変化は見られなかったが、873、923Kにおいては酸素分圧の増加と共に格子定数が減少した。この時X線チャート上はピークのシフトのみで新しいピークの出現等がないことから、同一の構造を保ち、酸素不足型蛍石型構造の酸素空孔に酸素が分圧に応じて順次満たされたと考えられる。